宿主の抵抗力を高めるファクターXって?「ワクチン在りき」の中であえて言います! | ももいくジョブ

抵抗力を高める方法とは!?

日本小児科学会は、新型コロナワクチンの子どもへの接種について、以下のような見解を発表(2021年6月16日)しましたね。  子どもを感染から守るためには、周囲の成人が免疫を獲得することが重要とし、まずは成人の接種が優先されるべきで、とくに医療的ケア児等や重篤な基礎疾患のある子供に関わる業務従事者、そして健康な子供に関わる業務従事者は、職種・勤務形態を問わずワクチンを接種することが重要とね。つまり、保育者たちは、「ワクチン打つべし」と言っているようなものですね。 小児感染に関する特徴も、日本、中国、シンガポール、マレーシア、インドネシア、インド、パキスタンのアジア7ヵ国における新型コロナウイルス感染例の結果から、以下のことが明らかになりました。 ① 臨床症状は類似(発熱64%、咳39%、鼻炎23%) ② 約40%は無症状 ③ 全体の死亡率は2.3%(インドとパキスタン) ④ 小児による重症化要因として、  ・1歳未満、・併存疾患の存在、・診察時の咳症状が、重症/重篤な新型コロナ感染症と関連していた。 重症化因子に該当する小児を除いて、子どもたちは、感染しても症状が出にくいことを改めて認識できましたね。感染と重症化には、人種が絡んでいるので、モンゴロイド(黄色人種)のみで解析したこの研究結果は、頭に入れときたいですね。 子どもたちを感染から守るために、周囲の大人にワクチン接種を推奨する……、分かってはいますがね、こうもワクチン接種後に亡くなっている方が増えて(356人:6月13日現在)くると…いろいろ考えてしまいますよね。重症化しない、そして他人に移さない利点と、稀に起こる副作用の欠点を両天秤にかけ…自己責任のもと接種するのか否か…。 ワクチン不安を払拭できないなら、あえて勧めません。もう一つの方法で、コロナウイルスの侵入を防ぎ、戦うことができる細胞をあなた自身が備えておけば良いのですから。 どう作る?コロナの侵入を防ぎ、戦うことができる細胞を。 そこで登場してもらいましょう。最強細胞に欠かせない「ファクターX*」に! Xはなんと「ビタミンD」なのです。既に「骨を丈夫(骨化)にし不足すると、くる病(骨軟化症)になる栄養素」であること知っていますよね。でも、その作用だけがあまりにも有名になり過ぎてしまって、あまり有難みを感じていませんよね? でも、ビタミンのなかでもこの「D」だけは、抗炎症作用をもつ副腎皮質ホルモン(ステロイド)と同じコレステロールから作られるのです。だから、「ホルモン」といっても過言ではないのです。他の栄養素は直に細胞に入ることはできないのですが、このホルモン作用をもつビタミンDは、ストレートに細胞核内に入り込み、脳や免疫細胞などに指令を下すことができるのです。全身200以上の細胞では、細胞増殖などの機能にビタミンDが関与しているのです。まあ、あの、ステロイドと同じ仲間なのですから、その作用は多岐にわたり、ずば抜けているのは頷けますよね。今回は「抗ワクチン作用」だけを以下に記します。

パワフル栄養素:ビタミン「D」の働き

① コロナウイルスの侵入経路(鼻腔、口腔など)である「粘膜」を再生させる。

この粘膜に特異的に働く抗体が「IgA」です。だからこそ、この抗体を正常に働かせる場である粘膜は丈夫にしておかないといけないですよね。 ちなみに、粘膜に侵入してきた病原菌を撃退する、このIgA抗体に必要な栄養素は、グルタミン(アミノ酸)、ビタミンAです。

② ウイルスの活性を弱らせる働きをもつ「抗菌たんぱく質」を作る。 ③ 病原菌を一網打尽にする免疫細胞(白血球)の働きを良くする。

どの免疫細胞がどこで働けばいいのかという配置の手配をする。

④ 炎症性サイトカイン(細胞から産生されるタンパク質)を抑制する。

若年者では、ワクチン接種による副作用が高頻度にみられることは知っていますよね。 これは、高齢者と比べて免疫細胞の活性が高いことが一因なのです。若年者の重症化そして死因として考えられている「サイトカインストーム」は、免疫細胞が暴走し、非自己の病源体のみならず自己細胞をも攻撃してしまった結果、多臓器不全を引き起こすものです。ですから、細胞に身勝手な行動をさせる、炎症性サイトカインを抑えることは大変意義があります。

⑤ 抗炎症性サイトカインの濃度を上昇させる。 病原体に対してこんなにも頼もしい働きをもつビタミンDなので、数々の論文で、以下のようなことが明らかにされています。 ① インフエンザがピークを迎える1~2月は、血液中のビタミンD濃度は低い。 ② 気道感染はビタミンD濃度が高くなるに伴い低下する。(予防には血中ビタミン濃度50ng/mlの維持が必要) ③ 外科手術前に血中ビタミンD濃度が低いほど、手術後に感染症になりやすい。(院内感染につながる) ④ 新型コロナウイルス感染症の重症や死亡の要因には、ビタミン濃度が関連する。(感染者及び重症者の血中ビタミンD濃度は低い) 小児が感染しても重症化しない理由として、成人と比べ抗炎症作用をもつビタミンD濃度が高いとの報告もあります。 でも、ビタミンDって、皮膚が紫外線にあたることで産生されるから、積極的に摂らなくてもと思っているなら、この現実を見てください。 実は、日本人の8割は、血中のビタミンDが充分ではないのです**。特に、20代から40代の女性ではこの傾向が顕著です。    ビタミンDは、紫外線を浴びる量により血中ビタミン量が変わるという、季節変動性をもっています(日照時間が短くなる11月から3月にかけて、最も血中濃度が低下する)。このようなことから、紫外線対策のために、日焼け止めを手放せないと、容易に血中ビタミンDが不足してしまうのでしょうね。

ビタミンDが豊富な食材って?

ビタミンDには、キノコ類を代表とする植物性ビタミンD2と、魚類を代表とする動物性ビタミンD3があり、人が利用するものはビタミンD3です。血中ビタミンDというのは、正確にはビタミンD3のことを指しています。とすると、D2よりD3含有の食材を摂った方が効率よいですよね ビタミンDの単位には、マイクログラム(μg)とIU(国際単位)の2種類があり、食品の表示で確認するときは、1μg=40IUで考えてみてくださいね。 2020年度改訂食事摂取基準(厚生労働省)のビタミンDをみてみると、18歳以上の目安量(この量を摂っていればほとんどの人は不足状態にならない値)は、男女とも1日あたり8.5μg(2015年度版5.5μgからの増加)としていますが、ワクチンに強い細胞を作るには、1日あたり25~50μg(1000IU~2000IU)服用したいですね。食事摂取基準値は、総摂取量の8割が魚介類に由来していることを考慮した値なので、少なく見積もっている感じですね。食材だけで十分な量を摂取するのが難しいビタミンDなので、栄養機能食品やサプリを積極的に取り入れてってください。たいていのサプリは動物由来のビタミンD3になっているので力強いですね。ただし、脂溶性ビタミンのビタミンDは、上限量(健康が阻害されない摂取量)が1日あたり100μg(4000IU)と決まっています。身体に良いからといって過剰摂取にならないようにしてくださいね。 ビタミンDは、魚類、キノコ類、乳製品、油脂類に多いので、今回、魚類の中で、一番食べる機会が多いと思われる「鮭」をメインにキノコも豊富に入れたクリーム(牛乳)煮のレシピを考えてみました。

「鮭と牛乳と卵で作るコロナ撃退煮」

【材料(1人前)】 • 鮭 1切れ【40~100g 平均70g ビタミンD3:約26g】 • しめじ 1/4パック 【25g ビタミンD2:約0.6μg】 • エリンギ  通常サイズ1本【50g弱 ビタミンD2:0.9μg】 • 玉葱 1/8個 • 小麦粉 小さじ半(2.5g) • バター 10g 【ビタミンD3:0.06μg、(無塩)0.07μg(有塩)】 • 半熟卵(卵黄)1個 【ビタミンD3:1μg】 • ブロッコリー(お好みで入れてください) • コショウ 【作り方】 ① 鮭にコショウと小麦粉を振り、 バターをひいたフライパンに入れ焼く。 ② 炒めといた、しめじ、エリンギ、玉ねぎを①に加える。 ③ ②に牛乳を加え弱火から中火で5分程度煮る。 ④ お皿に盛り付けてから半熟玉子をのせて完成!
ビタミンD3は、計30μg(1200IU)程度摂れますね。食後にヨーグルトを足すと3~5μg(1カップあたり)増加します。ちなみに、写真にあるヨーグルトはビタミンDを強化したものです。このように、乳製品にはビタミンDを添加しているものが多いですね。 さあ、あなたも、次回の食事からコロナを撃退する「食」に切り換えてみてはいかがでしょうか! *ファクターX=本来この言葉は、ノーベル受賞者の山中教授が使い始め、日本人はどうして、諸外国比べて感染率が低いのか? その謎(人種、生活様式)探しのために使われた言葉です。 **ビタミンDの摂取量=20ng/㎖未満を「欠乏」、30ng/㎖未満を「不足」、40~80ng/㎖を「最適濃度」、81ng/㎖以上を「過剰」、150ng/㎖以上を「中毒」とする。 情報提供・参考図書 1) ケアネット 明日の臨床に生きるアカデミックな情報を (6月18日公開) 2) ケアネット 明日の臨床に生きるアカデミックな情報を (6月23日公開) 3)栄養医学界からの最新報告 ウイルスに強くなる「粘膜免疫力」溝口徹 4)医者が教える最高の栄養 満尾正 

(文責:小田原短期大学 准教授 医学博士 三浦由美)

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